PERとは何か
PER(株価収益率、Price Earnings Ratio)は、株価が1株あたり利益(EPS)の何倍で取引されているかを示す指標です。投資家が「その企業の利益に対して何倍のお金を払っているか」を測るもので、株式投資において最も広く使われる割安・割高の判断基準のひとつです。
PERが低い = 利益に対して株価が安い(割安候補)
PERが高い = 利益に対して株価が高い(成長期待が織り込まれている)
PERが高い = 利益に対して株価が高い(成長期待が織り込まれている)
PERの計算式
PERは以下の式で計算されます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| PER(倍) | 株価 ÷ 1株あたり利益(EPS) |
| EPS | 当期純利益 ÷ 発行済株式数 |
例えば、株価1,000円、EPS100円の銘柄のPERは 10倍 です。これは「投資家がこの会社の1年分の利益の10年分を支払っている」とも解釈できます。
なお、過去の実績利益を使う「実績PER(Trailing PER)」と、来期予想利益を使う「予想PER(Forward PER)」の2種類があります。HG AnalyticsではyfinanceのTrailing PER / Forward PERを優先して使用しています。
PERの水準目安(日本株・米国株)
| PER水準 | 一般的な解釈 |
|---|---|
| 12倍未満 | 超割安圏。業績悪化リスクや市場の見落としの可能性も |
| 12〜18倍 | 割安〜適正圏。日本株の歴史的平均に近い |
| 18〜25倍 | 適正〜やや高め。安定成長企業に多い |
| 25〜35倍 | やや割高。一定の成長期待が前提 |
| 35倍超 | 割高圏。高成長グロース株や特殊事情の銘柄 |
日本株の長期平均PERはおよそ15倍前後ですが、米国株(S&P500)は過去10年で平均20〜25倍程度で推移しており、市場・業種・時代によって大きく異なります。単純に「低いから買い」と判断するのは危険です。
PERが低いほど良いのか?
PERが低い銘柄を一律に「割安で良い銘柄」とするのは間違いです。PERが低くなる主な理由には以下のようなものがあります。
- 業績悪化リスク:今後利益が急減すると予想されている場合、現在の利益ベースのPERは見かけ上低くても実質的には割安ではない
- 成長性の欠如:低成長・無成長のビジネスはPERが低くなりやすい(バリュートラップ)
- 構造的な問題:経営悪化・業界衰退・不祥事などを市場が織り込んでいる場合
注意: PER単体で判断せず、ROEや売上成長率、PBRなどほかの指標と組み合わせることが重要です。
HG Analyticsでの使われ方
HG Analyticsのスコアリングでは、PERをファンダメンタルスコア(50点満点中最大15点)の最重要指標のひとつとして採用しています。
| PER水準 | 加点 |
|---|---|
| 12倍未満 | +15点 |
| 12〜18倍 | +12点 |
| 18〜25倍 | +8点 |
| 25〜35倍 | +3点 |
| 35倍超 / データなし | +0〜4点 |
さらにバリュー部門では、低PERに加えPBR・配当利回り・ROEを複合的に評価し、真に割安で稼ぐ力のある銘柄を選別しています。