移動平均線(MA)とは
移動平均線(Moving Average、MA)は、一定期間の終値の平均を折れ線で結んだテクニカル指標です。日々の株価の「ノイズ」を除去し、価格の大まかなトレンドを視覚化するために使われます。
移動平均線の意義:短期的な値動きに惑わされず、株価の本質的な方向性(トレンド)を把握する
計算式はシンプルで、例えば「50日移動平均線(MA50)」であれば、直近50日間の終値を足して50で割った値を毎日プロットします。
MA50とMA200の役割
テクニカル分析で最もよく使われるのがMA50とMA200です。それぞれ異なる役割を持ちます。
| 指標 | 対象期間 | 役割 |
|---|---|---|
| MA50(50日移動平均) | 約2〜3ヶ月 | 中期トレンドの判断。短期の節目となりやすい |
| MA200(200日移動平均) | 約10ヶ月 | 長期トレンドの判断。重要なサポート・レジスタンスライン |
株価がMA50より上にあれば中期上昇トレンド、MA200より上にあれば長期上昇トレンドと判断します。特に株価 > MA50 > MA200という並びは「強い上昇トレンド」のシグナルとして重視されます。
ゴールデンクロス・デッドクロス
2本の移動平均線が交差する場面は、重要なトレンド転換のサインとして知られています。
| シグナル | 内容 | 意味 |
|---|---|---|
| ゴールデンクロス(GC) | 短期MAが長期MAを下から上へ突き抜ける | 上昇トレンド転換の可能性。買いシグナル |
| デッドクロス(DC) | 短期MAが長期MAを上から下へ突き抜ける | 下降トレンド転換の可能性。売りシグナル |
注意: ゴールデンクロスは遅行指標のため、発生時点では株価がすでにある程度上昇していることが多いです。単独での判断は危険で、出来高・RSI・ファンダメンタル指標と組み合わせて判断することが重要です。
トレンドの強さを判断する
移動平均線を使ったトレンド強度の判断基準を整理します。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| 株価 > MA50 > MA200(上向き) | 強い上昇トレンド |
| 株価 > MA50 のみ | 中期上昇トレンド |
| 株価 ≒ MA50(横ばい) | 方向感なし・様子見 |
| 株価 < MA50 < MA200(下向き) | 下降トレンド |
移動平均線が右肩上がりで傾斜しているほど、トレンドの勢いが強いと判断できます。逆に移動平均線が横ばいや下向きの局面での逆張りは危険です。
HG Analyticsでの使われ方
HG Analyticsでは移動平均線をテクニカルスコア(50点満点中最大15点)の主要指標として採用しています。
| トレンド判定 | 条件 | 加点 |
|---|---|---|
| 強い上昇トレンド | 株価 > MA50 > MA200 | +15点 |
| 上昇トレンド | 株価 > MA50 | +8点 |
| 横ばい | その他 | +4点 |
| 下降トレンド | 株価 < MA50 < MA200 | +0点 |
さらにMACDヒストグラム(+15点)・RSI水準(+10点)・1週間モメンタム(+10点)を組み合わせ、テクニカル面での総合評価を行っています。