ROEとは?自己資本利益率の見方と優良企業の見つけ方を解説
📋 この記事のポイント
- ROE=当期純利益 ÷ 自己資本 × 100。株主の資金をどれだけ効率よく使って稼いでいるかを示す
- 一般的にROE 10%以上が優良企業の目安(日本株平均は8〜10%程度)
- ROEはPBR ÷ PERと等しく、バリュエーションと収益性を同時に評価できる
- 高ROEでも過度な借入(レバレッジ)による場合は注意が必要
ROEとは何か
ROE(Return on Equity/自己資本利益率)は、企業が株主から預かった資金(自己資本)を使って、1年間でどれだけの利益を生み出したかを示す指標です。
ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
例えば自己資本100億円で純利益15億円なら、ROEは15%です。「株主の100万円を使って15万円を稼いだ」と読み替えられます。
ROEの目安
| ROE水準 | 評価 | 備考 |
|---|---|---|
| 5%未満 | 低い | 資本効率が悪く、改善が求められる水準 |
| 5〜10% | 標準的 | 日本株の多くが該当 |
| 10〜20% | 優良 | 安定した収益力の証明 |
| 20%超 | 超優良 | 強いビジネスモデルを持つ企業(ブランド・特許など) |
ROEとPBRの関係
ROE・PER・PBRの間には PBR = PER × ROE ÷ 100 という重要な関係式が成り立ちます。
ROEが高い企業ほどPBRも高くなる傾向があり、「低PBR・高ROE」の銘柄は特に割安な優良株として注目されます。東証がPBR1倍割れ企業にROE改善を求めたのも、この関係からです。
デュポン分析:ROEを3つの要素に分解する
ROEは以下の3要素に分解できます(デュポン分析)。
| 要素 | 意味 | 改善方法 |
|---|---|---|
| 純利益率 | 売上高に対する純利益の比率 | コスト削減・値上げ |
| 資産回転率 | 資産をどれだけ効率よく売上に変えるか | 在庫・設備効率改善 |
| 財務レバレッジ | 自己資本に対する総資産の比率 | 借入増加(リスクあり) |
ROEが高い理由が「純利益率や資産回転率の改善」であれば健全ですが、借入増加(レバレッジ)によるものなら財務リスクが高い可能性があります。
ROEが低くても良い場合
- 意図的な無借金経営:自己資本を厚くしているため分母が大きくROEが低下する
- 成長投資中:R&D・設備投資で利益を再投資しており一時的に低下している
HG AnalyticsのAIとROE
当サイトのAI分析では、ROEをファンダメンタルスコアの重要項目として評価しています。ROE 8%以上を基準に加点し、15%超の銘柄には追加評価を行います。毎日の注目銘柄レポートで各銘柄のROEを確認できます。
よくある質問
ROEとROAの違いは?
ROE(自己資本利益率)は株主資本に対する利益率、ROA(総資産利益率)は総資産(自己資本+負債)に対する利益率です。ROAは借入に頼らない本業の収益力を示します。借入が多い企業ではROEが高くてもROAは低くなります。
ROEが下がっている企業は売りですか?
一概に売りとは言えません。成長投資のための増資(自己資本の増加)でROEが一時的に低下することがあります。ROEの低下原因を純利益の減少か自己資本の増加かで区別して判断することが重要です。
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